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2006/04/18//Tue.
【北回帰線】 *ヘンリー・ミラー

やがて彼女は立ちあがって拭きながら、まだ楽しそうにおしゃべりをしていたが、すると急にタオルを床に落とし、大儀そうにぼくのほうに歩みよってきて、いかにもいとおしげに彼女のプッシィをこすりはじめた。
二本の手で、さすったり、愛撫したり、軽くたたいたりした。そのときの彼女のおしゃべりや、ぼくの鼻さきへあの薔薇のつぼみを押しつけるしぐさなどに、何か忘れられぬものが残った。

彼女はそれを、莫大な金額を支払って手に入れた格別の珍品、その値打ちが時とともに増して、いま彼女にとっては世界一貴重なものとなった品物か何ぞのように、それについて語った。

彼女の言語は、一種特別な芳香を、それにしみこませた。それはもはや単なる彼女ひとりの器官ではなく、宝物であり、魔術的な力を有する宝であり、神の賜物であったー彼女がそれを毎日なにがしかの銀貨と取引するからといって、その値打ちは、少しも減じるものではない。

彼女が両脚を大きく開いてベッドに身をなげだしたとき、彼女はそれを両手でおおい、またしばらく撫でさすりながら、そのあいだずっと、あのしわがれた、ひびの入ったような声で、これは優秀よ、美しい宝物よ、可愛い宝ものよ、とつぶやいていた。そしてそれはよかった、その彼女のプッシィは!
(略)

コーヒーと、コニャックと、アペリティフと、ベルノと、その他、彼女が合間合間に飲むいろんな酒のまじりあった匂い、それらは彼女のからだをあたためると同時に気力と勇気とをふるいおこすためのものであったが、その火気が彼女の肉体をつらぬいて、彼女の股のあいだの、すべての女が燃え上がらすべきところで燃えあがり、そして男に脚の下の大地をふたたび感じさせるあの接地回路を完成させたのである。

彼女が両脚を開いて横たわり、うめき声をあげるとき、たとえ彼女が、どんな男とでも、かならずそんなふうにうめき声をあげるとしても、それは、まったく好ましかった。それは適切な感情の表出であった。

彼女は、うつろな顔で天井をみつめたり、壁紙にいる南京虫を数えたりはしなかった。つねに頭から商売という考えをはなさず、男が女の上に乗ったときに聞きたいと思うようなことについてしゃべった。



奔放な女性遍歴を基にして、作家活動を続けたヘンリー・ミラー(1891-1980)の処女作である。

5度の結婚と数え切れない(数えれば、数えられるとは思うけれど)転職をくり返した自由奔放な人生は、非難と憧れに迎えられるだろう。
作品もまた、同様である。

当時は、激しい性描写と評された。
読まれて感じられるだろうが、ひとつひとつの描写はさほどでもないが、これが連続で繰り出されると、強烈になる。

後に老ミラーは「セックスの奴隷など長く続くわけはない。」と述べたそうだが、それは飽きちゃったってことなんでしょうね。
まだ、そこまでやりつくしてませんけど・・・。(笑)


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