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2006/05/13//Sat.
【イヤリング】 *森瑤子


早くして、早くしてと邑子はせっぱつまった愛撫のような声で言い続けた。眼をひらいていても閉じていても、全く同じ真の闇だった。
スカートがめくり上げられ、膝が割られた。そしてだしぬけに、まったくだしぬけに相手が彼女の中に入って来た。前戯もなく、下着すらつけたままだった。深くくれた脇のところから、強引に押し入り、侵入してきた。



彼女はそんな乱暴なやり方に馴れていなかったので、ひたすら驚愕し、そして興奮した。眼は閉じなかった。閉じられなかった。何も見えなかったがドアのあたりをぴたりと凝視していた。今にもそこがいきなりひらいて、頭上の電気がつき、あられもない二人の姿が、人々の眼にさらされるのではないかと、びくびくしていた。

男はほとんど真直ぐに上半身を起こして、巧みというよりはある種の運動選手のように、ひたすら突いてくる。まるでひと突きごとに大砲を下腹の奥に打ちこまれるような具合だ。驚いたことに、彼は彼女の都合や快感などを全く無視して、ひたすら自らを解き放つためだけにそうしていた。

そして不思議なことに、そのやり方は彼女の根本的な生理に訴え、彼女は背中や腰や尻を固い床でこすられ、頭を何度も何かの箱にぶつけられながら、そして何時ドアが開かれるかもしれないという恐怖で粘ついた汗を全身に吹きだしながら、抑えても抑えても呻き声がもれてしまうのをどうしようもなかった。

何も聞こえなかった、そして何も見えなかった。ただひとつのことだけが起こっていた。彼女のあそこに彼のものがぶちこまれ硬いペニスが膣を突き破らんばかりに動いていた。それだけだった。

テンポが早くなった。更に早くなった。誇らしいような思いがした。この男は真のセックスをする男だ。素敵だった。ほとんど苦痛だった。熱かった。ドアの外で誰かが息をひそめて中の気配をうかがっているような気がした。冷たい汗が流れて脇腹を濡らした。

相手が最後のゆさぶりをかけてくる。息がつまった。肢のつけ根が痙攣した。気が狂いそうだった。

早くして、夫が来るから、みんなが覗くから。ああいい気持ちだわ、死んでしまうわ、どうなってもいい、もうかまわない、みんなに知らせたい、今してることを階下のみんなにつぶさに見せたい。早くして早く。

そしてついに相手が爆発する。全てが静止し、ふいに彼女の中から温かいものが滑り出ていく。



オトナのおしゃれな恋愛小説で有名な森遥子さんの作品。
40歳をすぎ(たしか・・)このまま妻と母だけで朽ちていくのは嫌だと、書き始めたそうだ。

それだけに主婦の不倫願望がよく表されていると思う。
「秘密だからおもしろい」
友人Yの弁である。
たしかに、そうだと思う。


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